コンサルティングサービス業
■ご依頼のきっかけ
依頼主は、大手コンサルティングファームの新任社長さんでした。社内のデジタル化推進に一部の部門が反発していた中、社長就任時のスピーチで「グループ一丸となってデジタル化を進めたい思いをうまく伝えることができなかった」という苦い体験をされており、「社内変革のメッセージを伝えたい」とご相談をいただきました。
■コンサルティングの内容
スピーチを拝見したところ、お役所の文書のように硬い表現が中心で、社員の皆さんを巻き込む表現になっていないことが分かりました。
改めて、社長と対話をしながら、
– 会社をとりまく環境の変化が事業に与えている影響
– 変化に対応するために仕事の進め方を変革する必要性
– 創業理念を今の経営に焼き直し継承していくこと
を重点に置き、表現を磨いていきました。
スピーチ原稿が完成した後は、思いを伝えるスピーチの発表のトレーニングも実施しました。
■コンサルティングの成果
社長が自らの思いを結晶化したスピーチ原稿が完成し、見違えるほど力強いスピーチができるようになりました。スピーチを作成する中で、社長自身も時代認識や自社の使命を明確に表現できるようになり、若手の社員からも「社長の思いが伝わった」という声が多く届きました。
製造業・建設機械メーカー
■ご依頼のきっかけ
依頼主は、鉄筋工の職人さんが本来持つ技術力を発揮できるよう、単純作業を代替するロボットを開発している社長さんでした。
「職人がプライドを持って仕事をできるようにという思いがあるのだけれど、自分で書いたものがなかなか分かってもらえない・・・」という悩みをお持ちでした。
■コンサルティングの内容
スピーチを拝見したところ、ロボットの機能面の説明が強調されており、社長の心の奥にある本当の思いが表現されていないことが分かりました。
そこで、社長と対話を重ねながら、社長がロボット開発に取り組む理由や目指している世界を明確にし、周囲が共感する表現を磨いていきました。
■コンサルティングの成果
社長の志や取り組みの意義をビデオメッセージとして発信したほか、ホームページの企業理念や投資家向けの説明資料にも表現を磨いたメッセージを掲載することで、会社のファンがどんどん増えていきました。
また、新聞・雑誌等のメディアからの取材も増え、テレビ番組「情熱大陸」にも出演されました。
老舗和菓子メーカー
■ご依頼のきっかけ
歴史ある和菓子メーカーの創業家の社長さんから、「スピーチコンテストに出場するのだが、伝えたいことがありすぎて、うまく書くことができない。自分が本当に伝えたい思いを込めることができない。」というご相談を受けました。
■コンサルティングの内容
スピーチを拝見したところ、社長の成功体験が多く盛り込まれており、聴き手が共感を生みづらい内容となっていました。
そこで、社長の本当に伝えたい思いをお伺いしながら、社長の生い立ち、会社の歴史、乗り越えてきた課題、結果として得た教訓という流れで、スピーチを聴き手が共感しやすい物語となるように構成していきました。
■コンサルティングの成果
思いが伝わるスピーチが作れたことにより、社長はスピーチコンテストで優勝することができました。
社長からは、「佐々木さんとお話しながら一つ一つの出来事を振り返ると、従業員への感謝の気持ちが湧いてきた。商売の原点やこれからの未来、今まで自分が気づいていなかった経験の意味を再認識できた」という声をいただきました。